歯科衛生士勉強会 深川塾

当会の理事である歯科衛生士 深川 優子が塾長を務めます。

第12回 会場 汐留 三井化学会議室 2013.10.27

t.o.h.理事 歯科衛生士 深川 優子

 台風一過の素晴らしい晴天に恵まれ、今回は、数多くの著名アスリートをクライアントに持つスポーツトレーナの山本 義徳氏を招聘しました。
 テーマは、「自分のため患者さんのためのフィジカルメインテナンス~100%のパフォーマンスを発揮するために~」です。とても興味深いテーマであったため、過去最多の参加者を迎えました(40名)。いつもの歯科関係の話ではなく、趣向を凝らした内容になりました。具体的には、前半に筋肉の仕組み、痛み・コリをほぐすための栄養学、後半は、実践的なストレッチを行いました。全員が床に寝転んで行う姿は、圧巻でした。有名なスポーツのトレーナから直接、レクチャーを受けられる貴重な機会、あれもこれもやりたいとの要望が多く、会場はいつにも増して熱気に溢れました。
 歯科医療は、肉体労働です。眼・肩・腰が凝り固まっている者も多く、仕事に支障を来してしまう事もあります。日々、100%のパフォーマンスを発揮するための健康管理は、自分ばかりでなく患者さんのためでもある事は、言うまでもありません。
 他には、浅野歯科産業(株)・杉本 英宣氏によるアンダーアーマーバイト(マウスウェア)、ライオン歯科器材(株)・杉山 博保氏によるSP-Tシリーズなどの製品説明がありました。
 次回の第13回【深川塾】は、(株)モリタの協賛により大阪開催が決定しています(2014年4月20日予定)。関西でも多くの仲間が増える事を期待しています。

参加者みんなでストレッチ

講師の山本義徳先生

集合写真

第11回 会場 汐留 三井化学会議室 2013.4.21
「高齢者の口腔保健―暮らしを支える視点からー」

t.o.h.理事 歯科衛生士 福島陽子


 4月21日、48年ぶりの寒さと雨模様という生憎の天候でしたが第11回深川塾が汐留三井化学の会議室で開催されました。悪天候にもかかわらず参加者は過去最高となりました。
 6年目を迎える今回は、Team F(高齢者口腔ケア 介護ヘルパーさん向けの口腔ケアを行う歯科衛生士チーム)でも主導者として活躍している小原由紀氏(東京医科歯科大大学院在籍 老齢歯科認定歯科衛生士)による「高齢者の口腔保健 -暮らしを支える視点から-」と題して90分(前後半に分けて)の講演が行われました。
 歯科医院においても高齢者の割合は増えており、治療、予防に加えて高齢者には要介護になる前の段階から機能面へのアプローチが必要となってきており、飲み込む、咬むことなどの口腔機能の維持が重要だといわれています。高齢者に見られる精神症状、加齢による"こころ"と"からだ"の変化、口腔の変化などの概論からはじまり、歯ブラシを持つ前に私達歯科衛生士が各自にあわせたアセスメントを知る(観察する)ための方法、チェアサイドでもできる口腔機能評価のデモも交えながら高齢者の食べる、話す、笑うを支える役割について話されました。
 受講者にとって今回のテーマは、必要性を感じられている方々が多くおり、講師の魅力ある会話と貴重な話に引き込まれ活気あふれる内容となりました。
機会があればアドバンス編を期待したいと思いました。
 続いてライオン歯科材(株)、杉山博保氏による商品説明。歯ブラシと歯磨剤が一般市場と歯科市場では大差があり、歯科医院経営においても患者さん一人一人に対しての適応したブラシ、歯磨剤、フロス、歯間ブラシなどの予防商品をセットにて提供するというアイデア。メーカーとしての医院経営へのアプローチについて話された。
 サンメディカル(株)、中村久美子氏による新製品、レジン系根管充填用シーラー「メタシールソフト」の製品説明。操作が簡便で根管象牙質からガッタパーチャポイントまでを一体化させ緊密な接着封鎖を可能にした製品であると説明。
 3時間という時間があっという間に過ぎ、今回も満足度の高い会となり、はじめて参加された方にも深川塾の熱い姿勢が感じられた一日になったのではないでしょうか?

参加者による実習

講師の小原由紀氏

恒例の集合写真

第10回 会場 汐留 三井化学会議室 2012.10.28
「化学の目線で歯科予防を考える」

t.o.h.理事・歯科衛生士 深川 優子


 記念すべき第10回に特別講演を賜りましたのは、当会の中林 宣男会長です。テーマは「化学の目線で歯科予防を考える」でした。約1時間の講義に引き続き1時間の質疑応答が繰り広げられました。特別講演に引き続き(株)江崎グリコの馬場園 信吾氏が「ガム“POs-Ca F”の効用」についての製品説明をされ、質疑応答が展開されました。両講演の共通点は、エナメル質を守る事です。中林先生は、化学者の立場からう蝕のメカニズムおよびエナメル質の重要性を説かれました。また、人工心臓に関連するMPCポリマーの話も大変興味深かったです。
 一方、馬場園氏は、緑茶由来のフッ素入りガムの効用を説かれ、食後、1~2粒のポスカFを30分程度、噛む事を推奨されました。唾液の流出を促進し、歯質を強化するガムの有用性は、きちんとした研究結果に裏付けられています。
 しかし、中林先生の「口腔内でのフルオロアパタイトの生成は容易ではないのだが、成分(化学式)は中性であることから、フルオロアパタイトは、う蝕になりにくいのではないか」との説は、新しい見解でした。中林先生のスライドは、化学式が多い難解なもので、質疑応答も出にくいと懸念しましたが、そこは、深川塾のメンバー、物怖じすることなく、様々に活発な質問が出され、アッと言う間に時間が経過しました。
 6年目を迎える第11回は、4月を予定しています。またまた、東京の中心である汐留から熱いパワーが発信される事でしょう。

講演中の中林宣男先生

江崎グリコの馬場園信吾氏

集合写真

第9回 汐留 三井化学会議室 2012.4.15

t.o.h.会員 歯科衛生士 山本 典子


 今回は、(株)ファンケルの坂田真紀歯科衛生士をお招きして、「歯科に役立つ栄養サポート」と題し、歯科とかかわりの深い栄養素やサプリメントについてのお話を伺いました。その後、私が、「チェアサイドでのサプリメント活用術」と題し、どのような患者さんに、どのようなサプリメントをお勧めしているかをお話ししました。
 坂田先生の講演内容は、基本的な栄養素の話から、最近、世間でも注目を浴びている「レスベラトロール」や「コエンザイムQ10」の詳細に至るなど、幅広い内容となっていました。私も日々,患者さんに栄養指導をしていますが、学生時代に勉強したはずの栄養素については、忘れていることも多く、改めて勉強が必要だと思いました。
サプリメントに関しては、賛否両論があると思いますが、野菜自体の栄養価が低下している現在、一日の必要量として、「何をどのくらい食べなくてはならないか」を具体的に示して頂いた事に感銘を受けました。また「サプリメントは、薬ではなく、食品としてふまえる」という言葉も印象に残りました。
 私は、歯科衛生士の立場から、歯科臨床とサプリメントとの関わりをお話しました。本来必要な栄養素は、食事から摂取するのが理想ですが、忙しく働くサラリーマンやOLの方々の首都圏のランチ事情を考えると、食事だけで賄うのはなかなか難しいのが実情です。また、歯周治療の過程で、サプリメントを摂取することを選択肢の1つとして提案し、患者さんのライフスタイルに合わせた指導を心掛けています。
 最後にライオン歯科材(株)の杉山様より、フッ化物「チェックアップ ジェル」についての商品説明をして頂きました。本製品のリニューアル点を知ることで、さらに患者さんに自信を持ってお勧めすることができると思いました。
 今回も多くの参加者が集まり、歯科衛生士の熱いパワーを感じました。これからも多くの仲間と一緒に学んでいきたいと思います。
次回、記念すべき第10回の深川塾は、昨年、瑞宝中綬章を叙勲なさいました中林宣男先生(t.o.h.会長)をお招きして、「歯科衛生士も科学の視点をもとう」(仮)と題した講演会を予定しております。こちらも大変楽しみな企画となっています。是非、多くの方にご参加頂ければ幸いです。今回のテーマは、歯科衛生士でありながら、経営者でもある歯科医師の妻の立場からの講演でした。
演者は、森田 久美子氏(愛媛県開業:森田デンタルクリニック)、石川 晴美氏(さいたま県開業:石川歯科医院)、三浦 麗子氏(勤務医の奥様)の3人です。意外なことに森田歯科衛生士は、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持っており、歯科衛生士として知っておくべき、医療費控除や源泉徴収票の見方などをレクチャーしてくださいました。
 続く石川歯科衛生士は、チーム医療の重要性説き、スタッフの士気をいかに上げるかなど、より実務的なお話をしてくださいました。
 最後に三浦歯科衛生士は、歯科衛生士の健康管理、子育て、新型インフルエンザまで話題が及びました。人は、衣食住が最優先され、歯科通院は第4番目の要素であると貴重な提言をされました。
 その後は、3人を囲んでのディスカッションを行いました。経験の浅い歯科衛生士からの質問にベテランの先輩が豊富なアドバイスと知識を授け、会場の熱気もヒートアップしました。次回は、2009年4月19日(日)に開講予定です。心理カウンセラーの勉強をしている京都の歯科衛生士の講演です。

ファンケルの坂田先生

講演をする私(山本)

集合写真

第7回 会場 汐留 三井化学会議室 2011.5.15

銀座セントレ歯科 山本典子


 今回は、「再熱!歯科衛生士の業務・将来を考える」と題して、グループワークの形式で話し合いました。これは、第6回の深川塾のテーマ(歯科衛生士版:安田編集室)を引き継ぎ、前向きな回答を見出すものです。(第6回の模様はこちら)

 第1部は、歯科衛生士の現状・改善策を討論し、1年後・5年後の目標を立てました。第2部では、話し合った結果をグループごとに発表しました。
 今回の特徴は、参加者が5つのグループに分かれ、進行役・書記役・発表役と、それぞれに役割が与えられました。従来の受け身ではない、全員参加型の勉強会となりました。私は、進行役をやらせていただきましたが、時間配分を決めながらメンバーの意見を順番に聞くなどの作業は、緊張しましたが、他のメンバーに助けられて進めることができました。今回、初のグループワークであった参加者が多く、討論したり、意見をまとめたりする作業を「難しいな」と感じた方も多かったと思われますが、参加者全員が必ず発言しなければならない、また人前で発表する行為などは、滅多に無い機会であり、とても良い経験になったことでしょう。
 メンバーは、歯科診療所に勤務している者だけではなく、コンサルタントとして活躍していたり、ご主人が歯科医師で経営に携わっていたり、また、歯科衛生士学校で教職についていたりと、様々な環境で働く歯科衛生士でした。各々の立場から現状の問題点(グレーゾーン)について、改善策を出し合うことで、新たな「気づき」や「目標」が生まれたのではないでしょうか。実際、多くの前向きな意見が発表されました。具体的には、「勉強会に参加したり、認定資格を習得したりして、自身が成長・向上すれば、周囲や環境を変えることができる、また、院長も耳を傾けてくれるのでは」といったものでした。「現状の歯科衛生士業務に対して、如何にやりがい感を見出すか」という難しいテーマではありましたが、熱い志をもった仲間との交流は、明日からの仕事の励みとなり、パワーをもらうことができました。
 勉強会の最後には、サンメディカル(株)の新製品「ボンドフィルSB」の紹介と、実習もあり、大変有意義な時間を過ごすことができました。

第6回 会場 汐留 三井化学会議室 2011.12.5

t.o.h.理事 歯科衛生士 深川 優子


  今回は、「歯科衛生士版!安田編集室」というタイトルで、3時間ディスカッションをしました。実は、この企画、本年の7月に「t.o.h.シンポジウム」で行われたものの歯科衛生士版なのですが、この時に参加された歯科衛生士に大変好評であったことから、当会の安田理事長にご協力頂き実現しました(7月の模様は、こちら)
 内容は、予め参加者から募った意見および質問事項をコーディネーターの杉元信代歯科衛生士が、コメンテーターである安田歯科医師に投げかけ、話を展開させていくものでした。同時に会場の参加者を交えて、熱いディスカッションが繰り広げられました。具体的には、第一部を「歯科衛生士の現状を分析!~我が国の歯科衛生士は、何処へ向かうのか~」と題して、主に歯科衛生士の業務範囲およびグレーゾーンに関して討論しました。第二部は、「歯科衛生士の将来を予測!」と題して、主に認定歯科衛生士の資格に関する討論が中心となりました。安田理事長のトークは抜群であり、会場を惹き付け、また、最新情報の提供や率直なご意見なども賜りましたが、特に「何処へ向かうのではなく、何処へ向かうべきかを考えましょう」と示唆されたことが印象に残りました。
 今回のテーマ、実は根底に暗いものが潜んでいることは周知であります。なぜなら、歯科業界の不振、歯科医師が過剰な現状で、歯科衛生士が誇りを持って働くには、厳しい時代であるからです。「これからは歯科衛生士の時代!」といわれ続け、何十年も経つのですが、未だに歯科衛生士が慢性的に人材不足であり、社会的地位も向上していません。歯科助手の問題等もあります。
 今回は、敢えて、その暗さにクローズアップせず、前向きにディスカッションをしました。当然、明確な回答が出るわけではありませんでした。予想通り時間が足りず、若干のフラストレーションも溜まりましたが、参加者それぞれの心に一石が投じられたようです。安田理事長には、是非、この続きをお願いしたいと考えています。
 次回、第7回深川塾は、5月の開催を予定しています。

第5回 会場 汐留 三井化学会議室 2010.4.18 

t.o.h.会員 歯科衛生士 竹石 加奈
 さわやかな気候の4月18日(日)に東京・汐留で第5回「深川塾」が、特別講演の講師にアサヒプリテック株式会社の櫻井勉氏をお招きして開催されました。
 「歯科治療に関わる金属及び医療廃棄物の最新事情」という内容で、廃掃法の歴史に始まり、廃棄物の分類・種類そして歯科診療所から排出される廃棄物についての講義でした。例えば、記載済みのカルテは必ずシュレッターにかけ、家庭ゴミとしては廃棄しない。石膏はリサイクルが可能なので、ラジアルピンや印象材は取り除くこと。そして、感染区分管理責任者は歯科医師であることが望ましいということでした。
 またまれに廃棄物処理業者の中には「無料で行います」という業者がいるようです。しかし、無料で廃棄するということは現実には不可能で、このような業者は不法投棄を行うこともあるようです。万が一、このような業者に処理を依頼した場合は、管理責任者が刑事罰・行政罰・社会罰を受けるので注意が必要です。処理業者の選択を決める時は、工場見学をして「自分の目で確かめる」ということも、ポイントの一つであるということでした。
 講義後は、質疑応答が行われましたが、その一例をご紹介します。
「近年技工物を中国に依頼しているという報道がありました」という質問がありました。
櫻井氏の回答は「国内の技工所の10%は中国に依頼したことがあるという、データが出ている」ということでした。現在中国産は色々な物において物議があるのは間違いありません。ただ全ての物が粗悪であるわけではありません。技工物においてもそれはいえるようです。
 歯科技工物において一番の問題点は使用する金属です。自分たちが出している技工物がどのような経路で、どのような物が患者さんの口腔内に入るのか、きちんと把握する必要性があるのは間違いないようです。
 その後は、サンメディカル社中村久美子氏による「ニュースーパーボンドのご案内」がありました。おなじみのスーパーボンドですが今回は改良され、より優れた点についての説明でした。
 歯科衛生士から気になっていた点の一つに、使用後の筆をすぐふかないと、毛先が固まってしまう・・・という欠点がありましたが、筆がディスポーザブルになり、そして一本ずつ取り出しやすくなっていました。また、筆、計量スプーン、ダッペングラス、ディスポーザブルカップがオートクレーブ対応になりました(注意 乾燥工程は不可)。
 参加者の中から「液を半滴のみ使用することと院長が言います」と驚きの質問があり一同騒然としました。中村氏からは「必ず一滴、余ったポリマー粉末は硬化不良の原因になるので、必ず破棄してください」とのことでした。
 <「深川塾」に参加後・・・>
今回の特別講演の櫻井氏は、大変歯切れが良く、あっという間に話に引き込まれ、時間が短く感じられました。また、どのような質問にも即答されプロフェショナルを感じました。
サンメディカルの中村氏は、ご自身が歯科衛生士ということで「歯科衛生士の視点」でのお話が多く、共感できました。私自身でいえば、診療そのものがなれ合いになっていることが多くなっていることに、気づかされました。診療で出るゴミの処理方法、日々使用する歯科材料の使用方法、それらについて一つ一つ改めて気を配って行こうと思いました。

第4回 会場 早稲田医学院歯科衛生士専門学校 2009.10.18 

t.o.h.会員 明治安田生命保険 歯科衛生士 福島 陽子
 今回のテーマは『研究・学会発表』でしたが、「深川塾」の趣旨の1つである"研究発表のできる歯科衛生士"の育成が目的です。回を重ねるごとに充実した内容となっています。
 演者として、まずは3名(山本典子歯科衛生士、深川優子歯科衛生士、佐竹幸栄歯科衛生士)が、9月20、21日に大阪歯科大学で開催された「日本歯科衛生学会・第4回学術大会」にて、口演・ポスター発表された内容を拡大してのホットな報告でした。4人目は、 9月6日に東京で行われた「モリタDHフォーラム」企画の新人講師発掘オーディションで、特別賞を受賞された中田理恵歯科衛生士の受賞時のプレゼンでした。
 はじめに、山本典子さんの「スポーツ選手、スポーツジム定期利用者のスポーツ飲料水に対する意識調査アンケート」についての報告でした。近年の健康志向で高まるスポーツ飲料摂取による口腔内に及ぼす影響の実態調査について、興味深い知見をご紹介されました。歯科医療従事者においてさえ、スポーツ飲料に配合されているクエン酸や乳酸が歯の酸蝕の原因になることは、ほとんど知られていません。スポーツ飲料を摂取する者に対して、身近にいるトレーナーへの予防法への理解と歯科医療従事者による指導が有効であると発表されました。質疑応答では、職業による酸蝕者(すし職人等)への指導方法、頻度の高い酸性食品の摂取後の注意点などについて質問が飛びかいました。
 次に塾長でもある深川優子さんの「職員に対する噛み締めによるトラブルの調査」の報告でした。就寝中のブラキシズム、日中の歯列接触癖(Tooth Contacting Habit)による咬合のトラブル(知覚過敏、顎関節症、歯牙歯折等)急増に関して、興味深い報告がされました。今後の展望として、職員の実態をさらに解明すべく、トラブルを抱えている者を個々に調査するそうです。また、現在の歯科保健活動に関して,歯科疾患治療型から予防管理型への移行から現在の取り組みを具体的に紹介されました。
 特別賞を受賞した中田理恵さんは、日常臨床で患者指導に使用している製品の有効性として「ライオン製品を用いたインプラント部位のプラークコントロールテクニック」に関する報告をされました。インプラント装着後のメインテナンス時に、どのようなブラシや補助器具が好ましいのかというような質疑応答が活発にありました。
 最後に大先輩である佐竹幸栄さんの講演は「歯周検査値をパソコンに直接入力・自動グラフ表示・印刷できるフォームの開発」でした。臨床経験の少ない,またはパソコン操作が得意でない歯科衛生士にも、ポケット数値を入力するだけで簡便にグラフ作成ができ、リスク管理もできる仕様です。このように患者指導に活用できるソフトを自身で開発されたことは特筆すべき事柄です。希望する人には、ソフトを提供し試用後の意見・感想をまとめ、来年2月の歯科医学会で発表されるそうです。
 今回のテーマである『研究・学会発表』は、とても充実したものとなりましたが,研究発表に初めて挑戦した2名(山本,中田)のプレゼンは、実に堂々たるものでした。
 日常臨床では、どうしても毎日の仕事に追われこのようなことは困難と考えられますが、「深川塾」では、経験豊富な人材が集合しています。参加者が受け身ではなく自らも発言できるようなオープンな雰囲気の中で、たくさんの情報・意見交換ができ、知識を高めることができます。
 はじめは、皆ドキドキしながら・・そして、いくつものステップを踏みながら経験を重ねていくものです。ベテランになっても常に前向きに勉強していく姿勢が感じられるのは、この会の大きな特長です。かくいう私もいつも刺激とパワーを得て毎回参加を楽しみにしている1人でもあります。次回「第5回深川塾」は、2010年4月18日(日)開催予定です。

第3回 会場 サンメディカル(株)東京オフィス 2009.4.19

t.o.h.会員 歯科衛生士 東京クリニック丸の内オアゾmc 沼田梢 松坂麻美


 第3回『深川塾』に、私達二人は今回はじめて参加しました。
 今回は30人位の歯科衛生士が参加していました。遅刻しないよう早めに会場へ到着したつもりでしたが、ほとんどの参加者がすでに着席していてその熱意に圧倒されました。
 今回の講師は、心理学を専攻している歯科衛生士の杉本信代先生です。演題は「ストレスと上手に付き合おう~目指せコミュニケーションの達人~」という事で、コミュニケーション力を上げるためのストレス対策として、私達自身がストレスのセルフケアをするといった内容でした。極めて特殊な職場に従事する歯科衛生士の私達、自分自身をきちんとケアできてこそ他人をきちんとケアできるとの事で、セルフケアを行うことは患者さんやスタッフとの関係性もより良いものになるのではないかと思います
 講演後はディスカッションの時間が設けられ、意欲的に質問が飛び交い参加者の皆さんの意見や悩みも聞けて充実した時間でした。
 最後には歯科材料の新製品も体験でき、短い時間でしたがたくさんの事を学べる場でした。一方的にお話を聞く機会はあっても参加者の多くが発言できる場は少ないもの。貴重な時間を過ごすことが出来ました。

第2回 早稲田医学院歯科衛生士専門学校 2008.10.19

t.o.h.理事・歯科衛生士 深川 優子


 今回のテーマは、歯科衛生士でありながら、経営者でもある歯科医師の妻の立場からの講演でした。
演者は、森田 久美子氏(愛媛県開業:森田デンタルクリニック)、石川 晴美氏(さいたま県開業:石川歯科医院)、三浦 麗子氏(勤務医の奥様)の3人です。意外なことに森田歯科衛生士は、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持っており、歯科衛生士として知っておくべき、医療費控除や源泉徴収票の見方などをレクチャーしてくださいました。
 続く石川歯科衛生士は、チーム医療の重要性説き、スタッフの士気をいかに上げるかなど、より実務的なお話をしてくださいました。
 最後に三浦歯科衛生士は、歯科衛生士の健康管理、子育て、新型インフルエンザまで話題が及びました。人は、衣食住が最優先され、歯科通院は第4番目の要素であると貴重な提言をされました。
 その後は、3人を囲んでのディスカッションを行いました。経験の浅い歯科衛生士からの質問にベテランの先輩が豊富なアドバイスと知識を授け、会場の熱気もヒートアップしました。次回は、2009年4月19日(日)に開講予定です。心理カウンセラーの勉強をしている京都の歯科衛生士の講演です。


第1回 会場 サンメディカル(株)東京オフィス 2008.4

t.o.h.理事・歯科衛生士 深川 優子


 歯科衛生士勉強会「深川塾」が発足しました!メンバーは、あるSNS(ソーシャル・ネットワーキングシステム)に発足したコミュニティ「ベテラン歯科衛生士への道」に参集した全国の歯科衛生士です。彼女たちは、雑誌投稿や講演をしている歯科衛生士ではありませんが、実際にお会いしてみて、また、コメントのやり取りを拝見してみて、有能で実直に働いている歯科衛生士さんであることが判明しました。そこで、彼女たちに勉強会の講師を皆さんにお願いすることを提案しました。テーマは千差万別で、基本的にお任せです。頭の中でイメージしている事柄を書いたり、人前で話したりするのは訓練が必要ですが、そう機会のあることではありません。
 しかし、実際に行うことは貴重な経験になり、それをまた職場に持ち帰ることができます。私もそうであったように、「深川塾」で講師を務めることは、今後の歯科衛生士人生において必ずや変化をもたらすものと信じています。
 一般に歯科衛生士は、積極的に外に飛び出さない限り、非常に孤立した世界に閉じこもることになります。これは、自身にも歯科医院にとってもマイナスで、ひいては患者さんのためにはなりません。私はちょっと先を歩いている先輩歯科衛生士として、向上心があり世に出たいという意欲のある人に道を付けたいと考えています。その研鑽とチャンスの場が「深川塾」です。

当会では、歯科医師や歯科衛生士に向けた講演・セミナーをはじめ、一般の方に向けても、歯や口の健康を守るための各種セミナーを行いました。