特別講演会

中林宣男会長瑞宝中綬章叙勲記念講演会 2012.3.4

t.o.h.理事長 安田 登


 t.o.h.会長の中林宣男先生が、昨年11月3日に瑞宝中授章を叙勲なさいました。
平成24年3月4日、かねてよりお知らせ致していた東京医科歯科大学歯学部特別講堂における叙勲記念講演会が成功裡に終了いたしました。

 歯科界にとりましては、あまりにも有名で、衝撃的であった「樹脂含浸層」の発見者として知られる中林会長の講演とあって、多くの会員、また会員外でも若き研修者が数多く集まりました。木下座長(本会理事)の軽妙な進行の下、活発な議論が行われました。学問的な質問、また臨床医からは高邁な理論を臨床に生かすにはどうしたらよいか、あるいは一般の方はむし歯や歯周病にならないための工夫を質問するなど、まさに多岐にわたった白熱した活発な議論が行われました。
 終了後も、多くの質問に答える中林会長の姿が印象的でしたが、その後、場所を移して祝賀会が行われ、楽しいひと時を過ごすことができました。

 中林宣男会長の今後ますますのご活躍を、会員の一人として心から念じてやみません。どうもありがとうございました。

講演を行う中林会長。後ろは座長の木下理事
会長も思わず上着を脱ぐほど、活発な議論が行われた

第21回日本歯科医学会開催 ランチョンセミナーで講演

t.o.h.理事長 安田 登


 4年に1度、全国の歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士をはじめとする歯科関係者ずべてが集結し、明日の歯科界を検討する日本歯科医学会総会、日本デンタルショーが横浜パシフィコで開催された。
 閉塞感が漂う歯科界ではあるが皆の叡智を傾けて何とか打開策を見出そうと各所でシンポジウム、講演が行われた。私もt.o.h.協賛企業であるサンメディカル社がスポンサーとなるランチョンセミナーで「人工エナメル質により信頼を獲得しよう」との題で講演を行った。
 もとより人工エナメル質の概念は、会長の中林宣男先生が以前より唱えていたものであるが、昨年よりそれを具現化する製品(ハイブリッド コート)が開発されたのを期に講演会が計画された。参加者は260名を数え、事前の予想をはるかに上回るものであった。皆さん大変熱心に聴講して頂き、大変感謝している。人工エナメル質への理解がさらに広がり、深まることを節に望む次第である。

平成17年度 熊本市民健康フェスティバル 特別講演会で中林宣男会長が講演

t.o.h.会長 中林宣男


 平成17年10月9日(日)、熊本市において行われた熊本市民健康フェスティバルに於いて中林会長が市民の皆様に、「来て見て納得!歯と口の健康 ―予防と治療の最新科学―」と題した講演を行いました。以下は熊本県開業の清村正也先生からの報告です。
 熊本市民健康フェスティバルは、毎年10月のこの時期の土日に開催されていますが、この催事で歯科に関する健康講演会が組まれたのは、大変にめずらしいことです。
 今回、NPO法人toh にお願いして、中林先生の九州・熊本での市民フォーラムを行いました。主催者である健康くまもと21推進市民会議は市民みんなの健康づくりをお手伝いすべく、市民と行政が協働で種々の活動を展開していますが、歯科への関心がいまひとつ盛り上がりを欠くきらいがある中、今年は歯のことをみんなで考えてみよう、と今回のフォーラムを企画いたしました。

 さて、当日10月9日は3連休の真ん中にもかかわらず、100名しか入らない会場に立ち見が出るほどの盛況でした。一般市民の方、歯科衛生士のタマゴたち、医者、歯医者、行政関係、青年、高齢者、いろんな人たちが最後まで熱心に中林先生のお話に耳を傾けていました。
 中でも、いくら削って詰めてもムシバは治らないよ、歯石をガリガリかきとると、大切なエナメル質にキズが入ることがあるんだよ、という極めてショッキングなお話に会場の人たちは、「エッ!そうなんですか?」と…・。
 当地で開業医する歯科医としては、新しい時代の治療法を早く広めなくてはならない、と改めて強く思いました。

中林会長中国3都市で講演。歯と口の健康を守ることへの理解は今一つ

t.o.h.会長 中林宣男


西安:唐の時代の都で有名であり、奈良(平城京)のお手本となった古い都である。陝西歴史博物館で高松塚古墳から見つかった絵のコピーが陝西省で見つかった絵とそっくりであったことを見て、日本人として日本文化のふるさとが西安にあったのかと思った。
西安にある第4軍医大学口腔医学院で、バーで歯を削らない歯科医学を実践できる可能性を調べてみたが、歯科衛生士の必要性を感じていない西安地域では、治癒できないう蝕の恐ろしさを理解していないため、中林の「歯と口の健康を守ろう」というキャンペーンを十分することはできなかった。しかし、エナメル質を切削しないことと人工エナメル質の大切さを理解してくれた若い歯科医師(大学勤務)を見出したことはせめてもの救いであった。


北京:北京で開かれた化学の国際学会でバイオマテリアルの関連用語取りまとめの作業部会があり、これに参加するのが中国訪問の主目的であった。北京大学口腔医学院では従来の予防とは違う、歯科医学の中心的重要性のある歯の健康を守るためになすべきことを、保存修復の人たちを相手に議論した。従来の予防との違いを説明して、乳酸がヒドロキシアパタイトを脱灰する事実を示すとともに、齲蝕罹患歯は治癒できないことを理解することが齲蝕罹患を防ぐ最大の目的であると結論した。歯を削ることに対する意味づけ(エナメル質を削っては歯を殺すことにつながる)を一部理解した歯科医師もいたが、馬の耳に念仏のようであった。


天津:天津にある南開大学のバイオマテリアルの研究所は中国のバイオマテリアル研究の一つの(人工血管研究開発)中心的研究所としてセンターオブエクセレンスに指定されており、活気のある研究所であった。ここでは科学の進歩には4-META(中林がデザインしたMPCは人工心臓にも使われだしている)のように新しい化合物を合成して、これを基に新しい研究を展開することが科学の発展に貢献する道であるという講演を行った。

当会では、歯科医師や歯科衛生士に向けた講演・セミナーをはじめ、一般の方に向けても、歯や口の健康を守るための各種セミナーを行いました。