t.o.hシンポジウム

t.o.h.設立10年記念シンポジウム 「この10年で歯科は進歩したか?!」 2013.12.15

t.o.h.理事長 安田 登

 平成25年12月15日(日)、汐留シティセンター18階、三井化学(株)会議室において「この10年で歯科は進歩したか」のテーマで標記のシンポジウムが開催されました。
 思えば10年前、むし歯は「削って詰めれば治る」と信じられていた歯科界に、「むし歯は治らない、治せない」をキャッチフレーズに誕生したt.o.h.もお陰さまで10年を経過しました。
 当時の歯科界の考え方では、「むし歯は治らない、治せない」はあまりにもセンセーショナルだったこともあって、なかなか受け入れられることができませんでした。歯科医師対象の講演会、市民を対象としたフォーラムなどを企画しても、開催寸前になって歯科医師会の反対で中止せざるをえないことさえありました。
 多くの歯科医師にとっては「削って詰めただけではむし歯は治りませんよ」との考えは、自分たちの職業を否定されたかのごとく感じたのでしょう。それが10年も経過すると、できる限り歯を削らず、神経も取らず、さらにはできる限り歯を抜かない治療を、多くの歯科医師が試みるようになりました。私たちの活動によってすべてが改革されたわけではありませんが、歯を保存する大切さを理解する流れに一石を投じることができたのは確かだと思います。

 シンポジウムは木下亨理事による講演1「この10年大きく変わった歯科事情―我々はこの変化にどう対応していったら良いのだろう」から始まり、講演2として加藤元理事による「働く人々の歯と口の健康を守る―今、働く人々と企業はなにを求めているのか?」が行われました。この後、休憩時間を利用して、賛助会員、協賛企業5社へのインタビューが、平沼克己理事の軽妙な司会で行われ、コーヒーを飲みながら会員同士が和やかに談笑する姿も見受けられました。
 最後はt.o.h.の会長である中林宣男先生による講演「むし歯は治らない、治せない」のキャッチフレーズは歯科医療に影響を与えたか?」が行われ、「歯と口の健康を守ろう会」のバックボーンとなる考えが改めて詳細に示されました。
 必ずしも出席者が多かったわけではありませんが、皆さん熱心に聞いていただき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
 また、20周年、30周年とこの会が続いていくように頑張っていきたいと思います。

t.o.h.チャリティー・シンポジウム2011「幼児期からのむし歯予防―子供の心を動かす―」

t.o.h.理事 鯉渕 秀明


 平成23年7月10日(日)、日本歯科大学九段ホールにてt.o.h.チャリティー・シンポジウム2011「幼児期からのむし歯予防―子供の心を動かす―」が行われました。当日は30度を超す猛暑にもかかわらず、お子さんを含む多くの方が参加され会場は熱気に包まれました。
 最初の講演では、市川市の「風の谷保育園」園長の川副孝夫先生が、「子供の育ちと回復過程には自然の力、寄り添う人、時の力、そして信じることが必要である。」と、ご自身の体験を交えて語られ、子供をお持ちの参加者達は熱心に耳を傾けていました。
 休憩をはさんで、関理事が子供にもわかるようにむし歯のメカニズムを説明し、むし歯にならないために普段から気を付けなければならないことを紹介し、乳歯の大切さを話されました。

日本歯科新聞で紹介されました

 その後、加藤理事は実際に行っている幼児向けセミナーを紹介し、どのようにすれば子供達の心を動かすことができるかを動画やデモも使いながら説明されました。
 今回は滋賀県守山市のキャラクター「もーりー君」も登場し、あっと言う間の2時間半でした。

東日本大震災への義援金について
 参加費による義援金が、総額59,627円に上りました。参加者皆様方のご厚意に対して、心より感謝申し上げます。早速に日本赤十字社に東日本大震災義援金として寄付をさせて頂きました。
 会員各位に謹んでご報告申し上げる次第です。どうもありがとうございました。
最初の講演をして下さった
風の谷幼稚園園長 川副孝夫先生
講演が始まる前に前の人の肩をたたく
アイス・ブレイキング
講演にはもーりー君も参加
t.o.h.チャリティー・シンポジウム2010「幼児期からのむし歯予防―子供の心を動かす―」 2010.7.11

 さる7月11日、NPO法人あなたの健康21「歯と口の健康を守ろう会」総会に引き続き、日本歯科大学九段ホールにおいて「t.o.h.シンポジウム2010」が開催されました。今回は月刊「アポロニア21」で連載中の安田編集室を公開で行うという初めての試みで行われました。テーマは「これからの歯科医療を考える」とし、インプラントバブルを検証する、歯科医師需給問題、健康保険制度と混合診療、海外委託技工の4つの話題が討論されました。それぞれが現在の歯科界では大きな焦点となっているだけに興味が持たれましたが、時間の制約上、十分な討議にならずそれぞれがやや物足りない状況になってしまいました。今後の問題点として大いに反省させられました。
 それでも、参議院議員選挙、ワールドカップ決勝戦など、多彩な行事がある日曜日にもかかわらず、お集まりいただいた聴衆の方々には熱心に話を聞いて頂き、主催者側としては大変うれしく、次回はさらにテーマを絞ってじっくりと討論してみたいと意を強く致しました。

 また、併催の協賛企業による展示には参加者が大いに関心を持ち、それぞれのブースに多くの人が集まっていました。

t.o.h.シンポジウム2009
「必ずこうなる2025年からの歯科医療ーprevention/self-care/low technology」 2009.7.5

 さる、7月5日、品川イーストワンタワー21階会議室において平成21年度t.o.h.総会とシンポジムが開催されました。天気の良い絶好の行楽日和にもかかわらず多くの皆さんに参加していただき大変感謝しております。
 総会においては、平成20年度の会計報告、平成21年度事業計画、予算が審議され、賛成多数により承認されました。
 その後開催されたt.o.h.シンポジウムは、「必ずこうなる2025年からの歯科医療ーprevention/self-care/low technology」と題して、深川優子理事、関文久理事、木下亨理事の3講師が講演、そして活発な議論が行われました。講演の後には、協賛企業のP&G企画の電動歯ブラシの実演もあり、和やかなうちにも有意義な時間を過ごす事が出来ました。
 年1回の開催ですが、皆さん奮ってご参加くださるようお願い申し上げます。今回は「月刊アポロニア21」に連載中の「安田編集室」を公開で行うことになりました。混迷を極める歯科医療をどのように考えたらよいのか、またどうしたらよいのかをディスカッションします。その他にも、協賛企業各社の展示、ミニプレゼンテーションもあります。

t.o.h.シンポジウム2008「ただ今急増中、Tooth Wearを解明する」 2008.7.6

 去る7月6日(日)、品川イーストワンタワーにおいて、NPO法人あなたの健康21「歯と口の健康を守ろう会」(t.o.h.)主催シンポジウム「ただ今急増中、Tooth Wearを解明する」が開催されました。天候にも恵まれ、70名近い参加者を集めて会場は熱気に包まれました。

 最初に中林会長が、口腔内で生じる歯の実質欠損はう蝕であれ酸蝕であれ、塩基性である歯と酸による中和反応の結果であると語られ、エナメル質の大切さ、そしてそのエナメル質が喪失した時には樹脂含浸層による象牙質の被覆が必須であることを今までの研究成果から訴えました。

 その後、協賛企業各社からのプレゼンテーションが行われ、Tooth Wear 対策として、GSKは歯磨剤の観点から歯質強化のための「シュミテクトプロエナメル」を、P&Gは歯ブラシの観点からブラシ圧やブラッシング時間をナビゲートする最新の電動歯ブラシ(デンタプライド・スマートガイド付き)を、またサンメディカルからは材料の観点からMS-Coat、ハイブリッドコートなどが紹介されました。

 コーヒーブレイクに続いては、関理事が豊富な臨床例を示しながらTooth Wearの鑑別診断とそれに対する処置や予防法を紹介し、単に口腔内だけでなく全身状態や食生活などにも留意する必要があることを強調しました。最後に深川理事が講演を行い、衛生士はどのようにTooth Wearに対する指導を進めていけばよいかを細かく説明しました。今回のシンポジウムは特に衛生士の方が多数出席され、みな熱心に深川理事の言葉に耳を傾けていました。講演後は電動歯ブラシや歯ブラシ除菌器の抽選会で盛り上がり、大変有意義な1日となりました。

当会では、歯科医師や歯科衛生士に向けた講演・セミナーをはじめ、一般の方に向けても、歯や口の健康を守るための各種セミナーを行いました。